幼くて未熟で身の丈似合わない力を持ってしまった子供達が団地っていうとても小さなコミュニティの中で関わっていくお話。
タイトルの「イノセンツ」の通り彼らの超能力による被害は決して善行とは言い難いものだけど
幼く純粋な故に間違えてしまったのかなと思う。
その間違いは幼く未熟な子供達が誰もが感じる「寂しい」とか「怖い」とかの感情で
その感情は本来、団地で友達とサッカーをしたり帰って暖かいご飯を食べたり、今日あった出来事を話したりする事で払拭してくと思うんだけど
彼はそれが難しい環境で生きていたのかもしれない。
ただ「入れて」って言ってサッカーをしたり、いもうとみたいに「もう少しここに居て」って言うだけで救われたのかも。
岡奈ななこさんも言っていたけど「身近で生々しくて誰だって魔法が使えたあの日を思い出す」
ってすごい感想で
大人になってこの映画を見て誰が悪者でとか考えちゃうけど、実際当時の自分が色んな色が混ざったような感情の時にあの超能力を使えたらって思うと全く彼ら4人全員をを他人と思えなくなる。
最初の抓ったり猫を落としたりしてたのは、子供なりのコミュニケーションの求め方で
ずっと会話が出来ない姉を持った妹と、愛情を上手く与えて貰えなかった男の子は常に人の顔を伺ったり相手のリアクションを求めて生きているから
自分の発言や行動による返事がどんなものなのか探しているのかな。
男の子と姉が初めて超能力をぶつけあった時
屋上でのサスケとナルトを見てるような感覚だった。
童夢読んでみようと思います。