ちぇるごまる

パラレル・マザーズのちぇるごまるのレビュー・感想・評価

パラレル・マザーズ(2021年製作の映画)
3.4
ペドロ・アルモドバル脚本・監督作品。

同時期に産院で出産した女2人。
彼女たちは互いにシングルマザー。
主人公はその内の1人で、カメラマン。
彼女はスペイン内戦に巻き込まれて殺された親族たちをかねてから正式に弔いたいと願い、発掘第一人者の男性に依頼したことをきっかけに彼と恋愛関係になり妊娠したのだが…。
生まれた赤ん坊を見るなり、彼に[俺の子とは思えない]と言われ、気になり出した主人公はDNA検査で確認すると、まさかの結果が。

いかにもアルモドバル監督らしい脚本で独特なセンスの色彩感覚や音楽も健在。
内容は、赤ん坊を巡る人間ドラマに収まらず同性愛や性暴力を内包しつつ、スペインの歴史的内戦を盛り込むなどやや盛り過ぎ感が気になった。私的には、もう少し絞っても良いように感じ見応えなく残念な作品。
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