Filmarksの「似ている作品」に「フェリーニのアマルコルド」。なるほど、名前も覚えられないほど多数の人々が入れ替わり立ち替わりで何やらやかましく騒ぎ立てる。なんなら明白な、フェリーニへの賛辞もある。
けっして得意なタイプの作風ではないし、ウケ狙いにもハマらないので早く終わんないかなあと念じていたら、物語は少しずつ悲惨な方向へ進んでいって、とにかく最後までノンストップで見届けた。いつの間にか映画への愛に目覚めていた主人公の青年の正体が、ソレンティーノ監督自身だったと知ったのは、見終わった後だった。