BROOK

死刑にいたる病のBROOKのレビュー・感想・評価

死刑にいたる病(2022年製作の映画)
3.5
鑑賞日:2022年5月6日
パンフレット:1000円


「まーくんなら解かってくれるよね?」


こっわ…
それしか感想が思いつかない感じ(苦笑)
白石和彌監督作品なので、覚悟はしていたけど、その覚悟の上を行くような…。

とにもかくにも、榛村大和を演じた阿部さんの演技が凄過ぎる。
もうあの目つきといい、本物の連続殺人犯にしか見えないよ。
対して、筧井雅也をを演じた岡田さん…ボソボソとセリフを喋るので良く聞き取れないところあり。
そして、設定なので仕方ないにしろ、こういうキャラはイラッとしますね(汗)


映画は、榛村が剥がした被害者の爪を水路に捨てるシーンから始まります。
水門を開いて、水の長さを良くする榛村。

雅也は祖母の葬儀で帰郷。
家族との折り合いが悪く、特に自分が三流大学に行ったせいで、父親との関係はギクシャクしていた。

そんな中、雅也に一通の手紙が届く。
死刑囚の殺人犯、榛村大和からの手紙で、彼が営むパン屋に中学時代の雅也は良く通っていた。
手紙の内容は一度会いに来て欲しいというもので…

雅也は拘置所にいる榛村を訪ねる。
榛村曰く、24件の殺人のうち、9件が立件されているが、1件だけ自分は殺していないと告白。
17歳~18歳の男女しか殺していない自分が26歳の根津かおるを殺害するのは矛盾していると話す。

その話を聞いた雅也は根津かおるの件について独自で調査を開始するのだった…。


今作は多くを語ってしまうと、ネタバレになってしまうので、この辺で。。

にしても、被害者たちの拷問シーンが壮絶過ぎて…
観客の痛覚を的確に刺激してくる感じで、観ていてゾワッとしてしまった。
そういうのが苦手な方は要注意。


ストーリーは、謎が謎を呼ぶ展開となっていて、榛村と雅也の母、衿子との関係やら岩田さん演じる金山の登場など、ひとつひとつの事柄を証言と合わせて解決していく。
衝撃的な事実が出てきて、それが綺麗に解決している感じでもなく…
そういう積み重ねで物語が進んでいきます。

榛村は本当に根津を殺していないのか…

雅也とともに観客も謎を追っていきますよ♪


ラストは、えっ!?てなること必至。
加納灯里が雅也と同級生だったという設定を忘れずに。


ネタバレを知る前に鑑賞した方が良さそうな作品です。
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