トッシー

死刑にいたる病のトッシーのレビュー・感想・評価

死刑にいたる病(2022年製作の映画)
3.6
『ザ・バニシング -消失-』
…を観て以来、

この『死刑にいたる病』みたいな
過剰にカリスマチックな
サイコパス映画に
嘘臭さを敏感に感じるとるように
なってしまった………

どうも、そんな僕です。



菅田将暉の
『キャラクター』も
あかんかったんよなあ。



例えばこれがゴッサムシティでね。

蝙蝠マスクの
ヴィジランテを相手に、
ブイブイいわせる映画なら
素直に楽しめたと思うんだけど
これは違うからね。

「エスパーかっ!!!?」
「そんなスーパー サイコパス
おらんやろっ!!!!」
…とか終始思ってしまって
受け入れられん…

「ヴィラン」としてやるんなら
まだ、良いんだけども………
それならば「ヴィラン」としての
映画の枠組みあるからね!

ちゃんとそれに
則ってやってくれねえと!
もう、困っちゃうからな!!!

白石和彌監督も
今回の映画について

「エンタメに徹している」

「フィクションらしい
フィクション」

「コメディに
転化する瞬間があるかも」

…とか言うてたらしいで。



いや、もう全部
『ザ・バニシング -消失-』
…が悪いんやけどな!

あれ観たんが悪かった!

日常と完璧にリンクした
まったくもって
飾りっけも、カリスマ性もない
「狂気」と「殺意」!!!

あれこそが本当に怖い
サイコパスやで!!!

あれを観た、あの日から
僕は今回みたいなサイコパス映画を
全く楽しめなくなってしまった!

僕だって本当は
悪のカリスマ サイコパス映画を
楽しみたいんだよ!

大体な!!!

バイオレンスで
「エグい!!!」って思うんは
「怖さ」とはまた違うベクトルの
感情やからな!!!

それは、何か違うねん!

(けど、エグいシーンを
今回ちゃんとエグく描いてたんで
ちょっと加点はしてます
違う感情でもエグいのは好き)



もし今、『羊たちの沈黙』とか観たら
どんな感想になるんかなあ…

ハンニバル・レクターは
何となく、ゴッサム味があるから
多分、大丈夫と思うんだけどなあ…

本当に罪作りな映画ですよ…
『ザ・バニシング -消失-』……

あ、でも面白いんで
『ザ・バニシング -消失-』!

もしまだ観てなくて興味あったら
ぜひ!観てほしいですねー
『ザ・バニシング -消失-』!!!

2022-50
トッシー

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