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カラダ探しのせっのレビュー・感想・評価

カラダ探し(2022年製作の映画)
3.5
クワイエットプレイス系。

バラバラに切り刻まれて殺された少女の体を全て探しあてるまで帰れない無限ループにハマった高校生達の青春物語。

まずクリーチャーがちゃんと怖いだけで全然合格。特に巨大化したぬいぐるみが自主制作よりのクオリティなのに、訳わかんない動きしてキモいし怖い。トラウマになるほどの怖さじゃないけど、R15指定なしでここまでやったなら及第点でしょう。逆に言えば、この映画でこれほどの褒めになってしまうほど今のJホラーはレベルが低い(笑)

そして合間合間に挟まれるキラキラ青春ものが、ホラー映画の中に入ってる事でとても新鮮なものに見える(笑)この手の話は高校の時にキラキラ恋愛映画で何回も見てるはずなのに斬新(笑)でもこの詰め込みよう、AIに若者が好きな要素を詰め込んだ映画を作れと命令したらこれが出来たって感じがする。とても正常な状態の人間が作ったと思えない、映画自体の情緒不安定がすごい。わたしの中で珍映画として思い出深い作品になった。

設定がガバガバなのはしょうがないと言えばしょうがないのだけど、どうしても突っ込みたい以下2点。

・自分の身体を見つけないように襲ってくるのに、身体揃えたら大人しく成仏したっぽいのが謎。揃えて欲しくないってことは成仏したくなかったんじゃないの?

・ループしてるから身の回りのものは全てリセットされるはずなのに地図をちゃんと埋めていっていた理屈は?素晴らしい記憶力を持ち合わせている少年少女たちということですか!?

あと最後に良かったところは、モンスターと戦ってたの、最後は人力で必死にみんなが抑えて抑えてっていうの見応えあった割と。1人だけダイハードやってる郷敦くんも良かった。かっこよかった。
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