（あらすじ）
里枝は、ある事から夫とすれ違い、離婚し幼い息子を連れて、実家に戻り、家業である小さな文房具店を手伝っていた。
そこへある日、1人の青年が絵の道具を買いに訪れる。谷口大祐と里枝との出会いだった。何度か会話をするようになってから、徐々に引かれ合いやがて結婚。2人の間に女の子も生まれ、幸せな時間を過ごしていた。
しかし、不慮の事故で大祐は亡くなってしまう。
それから1年後、法要を迎えた時に、それまで疎遠だった大祐の兄が訪れる。しかし、そこで衝撃の事実が…。
亡くなった夫は｢谷口大祐｣と言う人物でない事がわかる。
大祐と名乗っていた夫は一体誰だったのか…里枝は弁護士である城戸に夫の身元調査を依頼した。
城戸は調査する上で｢男」に携わった人々に会い、｢男｣が何故違う人物の名前で、生きようとしたのか…辛い男の過去を知った時、自分の人生にも重なる思いを感じていく…。
（感想）
登場人物がそれぞれ、心に大きな傷を抱え生きていました。
安藤サクラは、セリフ無しの表情だけで、その感情を上手く演じられる俳優だなぁと感じました。
窪田正孝は｢ある男｣を演じ、父親が犯した惨たらしい事件の再現シーンと、その過去の事に怯え、生きていく青年の役を見事に演じていたと思います。
妻夫木聡は人知れず自分の生き方に葛藤し続けている弁護士を熱演。故に｢男｣の思いを知る中で、のめり込むようにその人生を解き明かして行くところが、本作の見所だったと思います。
全てがわかった時、里枝が夫の身元を｢調べる必要はなかったんじゃないか…｣と言う言葉が残りました。確かに…。でもやっぱり、あんな状況だと実際調べちゃうかな〜。
最後に妻夫木聡の家庭は砂のお城の様に思えて、この作品の後味を悪くした感じで、ちょっとモヤモヤしました。
｢お知らせ｣
この作品で1000レビューを迎えました。（ちゃんとレビュー出来てないのもありますが💦）
以前より何度か、フィルマお休み宣言しながらも、なんだかんだレビューしてきましたが、このキリの良い1000回目で、暫く冬眠に入ろうと思います。
仲良くトークしていただいた方々。
｢いいね｣をしてくださった方々に感謝しております。
またゆっくり映画のお話を熱く語り合える日が来ましたら、
ひょっこりと参上したいと思います。
約2年半お世話になりました。
ありがとございました꒰ᐡ ̳ᴗ ̫ ᴗ ̳ᐡ꒱♡
