さりさり

ある男のさりさりのレビュー・感想・評価

ある男(2022年製作の映画)
4.3
重い…。
哀しい…。
だけど見応えがありました。
観終わったあと、しばらく余韻に浸っていたい感じ。

再婚して数年後、夫が突然の死。
ところが亡くなった夫は、名前とは全くの別人であることが判明。
ならば、この人は一体誰?
そして夫が名乗っていた人物は一体誰?
謎が謎を呼ぶ、サスペンス仕立てのヒューマンドラマです。

安藤サクラ、冒頭でいきなり謎の涙放出。
一気に引き込まれます。
つかみはOK!って感じ。

どこか陰のある夫役の窪田正孝。
今作の「切ない大賞」を捧げたい。

イケメン弁護士の妻夫木聡。
もうホント、やり手の若手弁護士そのものでした。

三人の演技力と深い脚本。
やがて明かされる真実と嘘。
夫婦愛と親子の情。
どれを取っても素晴しい。

本当の幸せって何だろう。
そんなことを考えさせられる秀作だったと思います。
さりさり

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