このレビューはネタバレを含みます
今回の日本アカデミー賞で安藤サクラがW受賞されていたことで気になってみてみた。
とっても見ごたえある作品だった…
常に不穏な、ザワザワする感覚が続く。
一見幸せなシーンでも、その表面を剥がした裏側の不安定さが滲み出ていている。
物語の展開、役者さんの演技がこちらを飲み込んでくる。
ラストシーンに続く道筋でみた、Facebookの投稿や弁護士家族の外食シーン。そこだけ切り取るととても幸せで裕福そうな皆が憧れるようなご家族にしか見えない。
誰もが手に入れたい人生の象徴のように見える。
そこからのまさかの展開が、本当に自分が望んでるものってなんだっけ、を考えさせられる、自分を生きるの意味ってなんだっけ、と思わされるラストシーンになっていた。