題名に惹かれて観た。始まりの場面で純真無垢な青年が夢を追いかけ無惨に利用される話かと思ったら全然違った。
主人公リュシアンはDAIGOに、ルイーズは伊達公子に見えて仕方なかった、この二人があまり魅力的じゃないしほとんど話の核はナレーションで進んでいく、途中から退屈になってしまった。
芸実も文学も報道も全ては金、新聞や劇評は不在の敵をペンで刺すとか言って影の思惑に従っていかようにもなる。真実も正義もどこにもなく、たまたま生まれた家の階級で様々な権力を欲しいままにする、なんか胸が悪くなる。たった一つの救いはコラリー、彼女だけがまともに思えた。何にせよ皮肉にまみれたこういう話は苦手だ。
伯爵夫人がなんだって言うんだ！
貴族と貧民、王党派と自由派、二元論で展開するのがバルザックってことなのかなぁ？
