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パワー・オブ・ザ・ドッグのganaiのレビュー・感想・評価

パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)
4.0
ベネディクト・カンバーバッチ主演
Netflix配信"The power of The dog"

監督は『ピアノ・レッスン』のジェーン・カンピオン。

舞台は1925年のモンタナ州で、カンバーバッチはジェシー・プレモンス演じる弟と牧場を経営するマッチョ剥き出しのカウボーイだけど、弟がキルスティン・ダンスト演じる連れ子のいる未亡人と結婚したことからドラマが展開します。

この映画にもピアノが出てくるので牧場に嫁いでくる未亡人のキルスティン・ダンストとカンバーバッチとの確執が軸かと思いきやダンストの連れ子のコディ・スミット=マクフィー君との絡みが話の主軸。

野生的なカンバーバッチがいつ暴力を振るうかとか、造花やタッセルをグリグリ弄ったり雄牛の去勢を大写ししたり性的なメタファーも随所に織り込まれていて終始居心地の悪い絵作りになってます。

カンバーバッチはこの映画でオスカー候補にノミネートされるんじゃないかと言われてるようですが確かに凄みのある演技でした。

あと牧場に住み込みのお手伝いさんが可愛いなと思ったら『ラストナイト・イン・ソーホー』のトーマシン・マッケンジーだった。

音響設計も良くできてて階段や床の軋み音で人の気配をうまく表して緊張感を高めるのに貢献してました。
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