ぶーさん

パワー・オブ・ザ・ドッグのぶーさんのレビュー・感想・評価

パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)
-
これは…うーん、なるほど…うぅん
ものすごく巧いよね。話の作りも役者も
でも私には全然響かなかったな
アカデミー賞候補でもあるし、他の人のレビューを見ても、自分の感じたものというか感じなかったものとの乖離が大きく再度観直したんだけど、やっぱり響かなかった。
2時間越えのシリアスな映画を2回連続観切るんだから映画は面白かった。のよね…

カンバーバッチは特に素晴らしく、特盛にした悪性の男らしさとその裏にある押しつぶされた秘密や繊細さや知性をしっかり感じられて
憎々しい中にも同情を感じてしまうとても深みのある人物になっていた
牧場主の奥様の重圧に耐えられなかったローズも
一見すると優しく落ち着いてるけど、フィルよりもずっと鈍感なジョージも
そして最初に出てきた時には華奢でナイーブなだけだったのに、物語の後半になると眼差しも恐ろしく感じられるピーターも
それぞれに素晴らしく見応えがあった

なんでだろうなあ。なんでダメだったんだろう
不穏な雰囲気をもたらす音楽が個人的にちょっとうるさく感じた
もっと静かでよかったのになあ

そういえばジェーンカンピオン監督はピアノ・レッスンもはまらなかったんだよね
ぶーさん

ぶーさん