1920年代のアメリカ・モンタナ州を舞台に、無慈悲な牧場主と彼を取り巻く人々との緊迫した関係を描いた人間ドラマ。
「ピアノ・レッスン」のジェーン・カンピオン監督がベネディクト・カンバーバッチを主演に迎えて描いたアカデミー賞ノミネート映画。カンバーバッチの名演も然る事ながら、助演のコディ・スミット＝マクフィーの演技に圧倒された。率直な感想はとてつもなく恐ろしい映画。最後の笑顔が怖すぎた。ちゃんとなぜそうしたかの理由も伏線が張られていてしっかりした映画だと思った。アカデミー賞11部門ノミネートというだけあってあらゆる面においてよくできた映画。気難しい人物が心を開いてハッピーエンドというプロセスが破壊される映画だった。
