試写会にて
ペネロペ・クルスは新進気鋭の女性映画監督。ある日新作を撮ることになるが、その映画製作現場は破天荒で…
映画製作現場や映画業界を皮肉った作品。
出演する俳優2人は映画監督に翻弄されていくが、終盤の展開で、これすらも監督の狙いだったのか…!?と末恐ろしくなる。
アフタートークの話によると、一般人にとってはとんでもないエピソードのように思えた映画内の出来事も、意外とあるあるだというから驚きである。
皮肉った作品ではあるが、ポップな作品ではなくジットリぬめぬめしているので、ポスターのイメージで観に行くとややビックリするかもしれない。
3人が真剣すぎて無茶なので笑えてしまうという滑稽さを楽しむ作品である。
【アフタートーク】
登壇者:深田晃司監督
風刺を誇張してるとはいえ
こういった事は行われている節がある
物を作るためにはこれくらいクレイジーにならなきゃ行けないと感覚が麻痺してる
ペネロペ・クルスも映画で行われた事は経験してきた事と語っている
最近変わってきたが10年くらい前まではこういった事が行われていた
日本だとこんなに長期間リハーサルは出来ない
映画にお金を払う金持ちは金儲けがしたいのではなく映画祭の権威が欲しい
権威へのカウンターとして始まったヨーロッパの映画祭が権威化してる
俳優のミスマッチが起こる時もある
オーディションちゃんとやる、リハーサルやる
日本だと俳優が従うものであるという意識が強い
本当は俳優と高めあえば良いものが出来るかもしれないが、余計なことをしないでくださいと言うのは不幸なこと
深田監督がこういう作品を撮るのは無理してるなと肉離れ起こすだろう
権威を目指すことの滑稽さがよく出てる
この映画の3人は笑かそうとはしてない、クレイジーで真剣なだけ
ちょっとひいてみるとおかしみが出る
どんなに悲観的なことも俯瞰的に見れば相対的に見える