2016年版のゴーストバスターズと同じ脚本なので結構期待して見たら、期待通り面白かった!
ホーンテッドマンションをB&Bとして描くのが良すぎた。接点のない人達が成り行き上共同生活している空間ってワクワクする。
ポルターガイストが起きまくってる中、それを意に介さず朝ごはんを作って食べるシーンがめっちゃ好き。
屋敷の霊に取り憑かれた人間が屋敷に泊まらざるを得なくなるので、どんどんメンバーが増えていく。
徐々に人間が減ってくんじゃなくて増えてくホラーってのが賑やかでいいと思った。
ホストマザー、いじめられっ子の息子、落ちぶれた科学者、エセ神父、落ちこぼれ霊媒師、変わり者の教授。ごちゃごちゃのパーティーが最高。特に好きなのはエセ神父。
本当に狙われていたのは……?って展開もゾワっとしたし悲しくなったしでめっちゃ良かった。
喪失の悲しみは他のものでは埋め合わせれないけど、それでも寄り集まっていれば自ら死んでいくことからは守り合えるっていうクライマックスも良かった。家族とかでも旧知の中とかでもない、あくまで他人同士の寄り合いという距離感ならではの控えめな結論にはグッとくる。
悪い面では、テンポの悪さがゴーストバスターズ(2016)と同様だなと思った。
例えば親子が初めて幽霊屋敷に踏み入れ、幽霊に遭遇するシーンとか。テンポが悪いだけじゃなく、これがあるせいで、親子を「挙動不審な怪しい奴ら」として見ている主人公の視点を観客が共有できない。
ただ、冗長さが面白さにつながってる側面があるのもゴーストバスターズ(2016)同様なので難しいところ。
──その他、細かな感想。
・冒頭の主人公の過去と現在が良かった。
・ホーンテッドマンションのあの部屋があの仕掛けのまま出てた。
・封印されてる間にドルの価値が変わってるのが面白かった。
・「……もう知ってるよ」←泣いた。演出も吹き替えの演技もめっちゃ良い。