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わたし達はおとなのピポサルのレビュー・感想・評価

わたし達はおとな(2022年製作の映画)
4.1
もうやめてくれと嘆きたいほどの生々しさ。まだ経験のないことに友達の輪のなかでは笑っているがきっと焦りや劣等感があっただろうし、何より、身近にいた大切な人を亡くしている。優実が気の毒で仕方ない。直哉が帰宅するであろう20時に向けて料理をし、予想どおり帰ってきたら「やったーちょうどだ」と呟く優実健気すぎだろ......そんな優実に「大人になろう」となぜか諭す側にまわってる直哉は終始自分を正当化することしか頭にない様子で、見ていて本当にツラい。藤原季節はこういう役うまいな。
現在と過去を行き来する編集で居た堪れなさが増すし、終盤、地獄を思い出させてくれる急な切り替えは本当に面食らった。映画上手すぎだろ...
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