のんchan

モンタナ・ストーリーののんchanのレビュー・感想・評価

モンタナ・ストーリー(2021年製作の映画)
3.8
いかにもなミニシアター系に惹かれて鑑賞❗️
《ネオ・ウエスタン》と言われる新しい西部劇。しかしこの作品は馬🐴は出ますが、ドンパチの撃ち合いはございません。

一言で言えば"姉弟の再生"でしょうが、モンタナという土地柄が今作のキーポイントですね。
時代はいつ?と思えてしまう。天候が荒れ、雨風、電波は届かず停電。しかし、全くの現代です。


父親が昏睡状態のまま自宅介護となったため、23歳のカル (オーウェン・ティーグ)は一旦実家に戻って来る。快復は見込めない父に看護師から面倒を看てもらっている。
そこへ疎遠になっていた25歳の姉エリン(ヘイリー・ルー・リチャードソン)が現れる。
2人は異母姉弟で、姉は7年前に父親から暴力を受け、そのまま家出したきりだった。

モンタナという広大過ぎる土地にある一家の話。ではあるけれど、少ない会話の中から複雑なことが絡み合っているのを読み取っていく。

姉の家出はほぼ逃亡。父との絶縁は間違いないのだが、好きだった弟との別れがどんなに辛かったか...弟も父と姉とのその現場を見ていたが、ただ立ち尽くすことしかできなかった...そのトラウマが。

エレンはニューヨークの外れで料理人となっていた。動物を屠畜し頭から尻尾まで全てを料理して出す店だと言う。実家でも鶏を絞めて料理してくれる逞しさ。生まれ育った土地という事もあるだろうし、考え方の根本を垣間見れる。

凄く地味なので、好みは分かれるでしょう。
ほぼ実年齢で演じている主演の2人は人気沸騰中の若手。演技力は素晴らしかった👏
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