夫が交通事故で亡くなって1年が経とうとしているある朝、エイミーは小学生の娘エミリーを送り出し、高校生の息子ノアが「学校に行かない」というのを受け入れて、スマホ片手に朝のジョギングに出発した。
森の中を軽快に駆け抜けていくエイミーのスマホに、ノアが通う高校で立てこもり事件が発生したという通知が入る。
様々な情報を仕入れる中で、家にいるはずのノアが高校に行ったことが分かったエイミーは、知り得るスマホの機能を駆使して、息子の生存を確認しようとするが・・・。
状況設定はとても面白い。
ただキャッチにあるような「スマホ1台で息子を救え」なんて無理な話でしょ？と観る前から予想できて、事実ナオミ・ワッツが演じるエイミーは別に警察関係者でもなく、現場から遠く離れた森の中から、色んなところに連絡を入れて息子ノアの生存確認をする以外なかったりして。
アメリカで頻繁に起きる学校での銃乱射事件とか考えると、エイミーが取り乱してバタついてしまうのは当然でしょうし、配車頼むなら戻った方が良くね？とか、現場にいる息子にバンバン連絡入れたら逆に危険に晒すことにならね？等々、その行動にツッコミを入れるのも違うと思うんですよね。
その辺りの彼女の行動原理に折り合いをつけられるかどうかで、感想は変わってきそう。
「スマホ1本で救出する」という話じゃなくて残念でしたけど、私的にはそう悪いものじゃなかったと。長い尺じゃないし。
最後の息子の配信映像は蛇足だったんじゃないですかね？銃社会に対する警告は分かるとはいえ、最後はサッと締めた方が余韻が残って良かったかも？
