ゆき

すべての些細な事柄のゆきのレビュー・感想・評価

すべての些細な事柄(1996年製作の映画)
4.0
社会に病気にされ、社会に救われる人たち

精神科というよりも診療所という言葉が似合う環境での日常とビックイベントを見守る105分。
目標である上演会に向けての取り組み方も姿勢も完成度も人ぞれぞれ。
日常における役割もそれぞれで、いろんな表情を見つめることができる。
つかず離れず、カメラが追い続けるので、一員になったような気持ちもした。
お城のように優美で自然があふれる場所、風の音やささやかな変化を受け止めていくのはとっても贅沢な時間だったと思う。
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独特の治療法を続けるフランスの精神科クリニック。患者も役割を持ち、毎年医師と患者による共同上演会が開催される。
ゆき

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