タカナリ

シン・ジョーズ 最強生物の誕生のタカナリのレビュー・感想・評価

3.4
水深100mの海洋深海ステーション。そこでは、サメの体内にある抗がん物質を人類の役に立てようと、遺伝子組換えによる実験を行っていた。しかしサメは突如暴走し、人間を襲い始めた。

今回のサメは海だけでなく陸を泳ぎます。「シン・ゴジラ」みたく足は生えていませんが、土に潜り、地面を滑るように移動します。
「シン・ジョーズ」というタイトルは日本独自のものですが、多少は「シン・ゴジラ」を意識していると思います。

本編はこれまでの有名サメ映画を思わせるシーンが結構あります。
海中研究所に体当たりするのとかは「MEG」だし、研究所に侵入したサメから逃げるのは「ディープ・ブルー」を思い出します。もちろん「ジョーズ」っぽいシーンもあります。
「ディープ・ブルー」っぽくなった時は、サメが大きいのにその展開は勿体無いと思いましたが、思ったよりもすぐに地上に出ましたね。

サメのビジュアルや恐ろしさは割と良かったんですが、人間側の個性が少し薄いです。全員どこかで見たような、よくありがちなキャラクターです。酒に溺れる主人公。秘密を抱える研究員。サメを医療に役立てようとは1㎜も考えてない所長。危ない状況なのに1人で遊ぶ子供。
子供のあたりでは結構ご都合展開だったと思います。
主人公と相棒のあの関係性は良かったですけどね。
サメは街に上陸して、結構な被害を出してましたけど、所長はこの事知っていたのだろうか。「知らない」じゃ済まないと思う。

キャラクターや決着方法なんかは割と平凡ではありましたが、思ったよりも楽しめました。
あのサメ、まさかのものと組み合わせられてたな。