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リコリス・ピザのnamのレビュー・感想・評価

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)
4.0
 「70年代のノスタルジックな空気に包まれた青春ラブストーリー」

この前のオスカーでは作品賞、監督賞、脚本賞にノミネート。主演はともに初演技という初々しい2人!女性の方のアラナに至っては2人の姉や両親まで実際の家族が出演!なんでも親御さんと監督は旧知の仲で姉妹バンドの「ハイム」のMVを演出したのもきっかけだそうです。

そんな共通点も多い彼女と同じ故郷でもあるサンフェルナンド・バレーの1970年代を舞台に描くちょっと変わったボーイミーツガールもの。

70年代は生まれる前の時代ですが映像からもどこかノスタルジックさや懐かしさが漂ってくる素晴らしい世界観。

さらに男女2人のつかず離れずの距離感がもどかしくも、微笑ましい。嫉妬したり、急接近したりの関係がステレオタイプの恋愛映画でなく、等身大の雰囲気を演出していてよかったです。

同日日本公開の「わたしは最悪。」と合わせてテイストは違いつつもどちらも印象に残る恋愛映画でした。こちらはより"青春!!"って感じが強かったかもしれません。走るシーンはやっぱりエモさが最高潮になるのでいいですねー
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