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オマージュのaoliyのネタバレレビュー・内容・結末

オマージュ(2021年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

映画祭9作品目。

芸術と生活と人生。
中年の女性監督の仕事と家庭、自身の苦悩が1本の映画の復元作業と共に描かれる。


今では想像つかないほど女性が仕事しづらく生きづらい時代に作られた女性初の映画監督の初監督作品「女判事」。
女性というだけで男性と同じようには仕事が出来ず、たばこすら許されない。
そして映画のほとんどをカットされるし、実際の女性初の判事は夫に毒殺されているという…
そんな時代に監督を務めたのだから本当に苦しいことばかりだったのだろう。
夢と情熱があり、忍耐力を持って努力してしても得られないものがあると悟ってしまう悲しさ…
けどその実績の上に今があるのだと、賞賛し尊敬の念を抱かずにはいられない。

悲しいテーマではありつつも、クスッとするシーンも多く、どこか心温まる絶妙な塩梅。

ぜひ公開されてほしい作品です。
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