ねむい

マイスモールランドのねむいのネタバレレビュー・内容・結末

マイスモールランド(2022年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

自分にはとても解決出来ないような問題が目の前に立ちはだかったとき、人間はこんな気持ちになるのだなと思った。一見日本中どこででも見られるような高校生の風景であることが、より一層主人公の精神的な孤独を深めているような気もした。周囲から頼られ、民族の代表と見られ、家族の拠り所とされ、それが当たり前という圧力に耐えるにはあまりにも主人公は無力で無知な少女だと感じた。
最後の場面である主人公の決意とも取れるシーンは、これからの厳しい現実や父親との今後等についての想像力を持たせた終わり方であると思うが、少しもんにゃりした。
端的に言えば可哀想、より詳しく言うならば人々が情だけで生きられるほど社会は優しくできておらず、それらの合理的な理由や原因を正しく理解するには難しい年齢の子どもにとって厳しい世界とならざるを得ない現実は辛い。
ねむい

ねむい