ねむい

ローマの休日のねむいのネタバレレビュー・内容・結末

ローマの休日(1953年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

金曜ロードショーで気になってもう一度観た。穏やかで幸せな映画だった。
貴賎を問わず人々はそれぞれ個人の苦しみや悩みを抱えているが、それと同時に日常にはささやかながら小さな幸福が至る所に転がっていると感じた。又、王女の責務に嫌気が差し城を抜け出して市井の娯楽を嗜むも、偽りの身分に別れを告げ本来の責務を改めて自覚するアン王女の覚悟は美しかった。彼女の心情は計り知れないが、箱入り娘といった印象を受けた冒頭からは大きく異なる記者との落ち着いたやり取りから、王女への責任の自覚を窺い知る事ができる。
カメラマンの彼のお茶目な挨拶も魅力的だったが、何も言わずに立ち去る記者の画にこの映画の美徳を感じた。
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