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珈琲時光のtonyのレビュー・感想・評価

珈琲時光(2003年製作の映画)
3.8
そのあともその日常が続いていくように井上陽水が曲をつけた一青窈の歌が流れて終わる。そのエンドロールで蓮實さんが出演している事を知る。確かに総武線と京浜東北線と中央線と山手線が映っていたのに撮影協力にJRの文字がない。代わりに夕張鉄道が載っている。
体調が悪くなることもあったので確かに妊娠しているのだろう。でも結婚はしないという娘に小林稔侍は何も言わない。余貴美子も特になにも言わない。浅野忠信も最初驚いただけであとは何も言わない。
駅の中のシーン、電車の中のシーン、路上を歩く一青窈を反対側の歩道から撮っているシーンが繰り返し出てくる。その時の一青窈の姿は危うさを感じさせ不安な気持ちにさせる。そんな街でのシーンには大量の人や車が映る、エキストラ感は全く感じない。ただの東京の日常の中に役者が溶け込んでいて、それをゆっくり記録しているような感じ。
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