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なぎさのryoのレビュー・感想・評価

なぎさ(2021年製作の映画)
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彷徨う記憶。
息遣い、車の走音、シャワーの水音。
狭い押し入れか屋根裏部屋の天井を照らし、反射して身体を照らす僅かな光。トンネルの光と重なる。

人間の業が生む罪の意識。
そんな中だからこそ、なぎさが無邪気に鳴らす風鈴の清らかさがより一層心に染み入り、言葉にできない気持ちになる。
そこには愛も欲望も罪も全てごちゃ混ぜにある。

邦画では今年のマイベスト。 
画と音の連なりから、自分の中にある合矛盾して存在する正体不明の感覚を引き出してくれる素晴らしい映画だった。
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