このレビューはネタバレを含みます
長いアメリカ生活から突然祖国に帰ってきた元女優が思い出の場所や昔馴染みと出会い、自身を見つめ直す。
最初からなぜ帰ってきたのかの説明はなく、彼女が女優だった、と言う事実も通りがかりの人の発言で視聴者に明示される。
長回しの会話シーンがほとんどを占め、劇的な展開などはないけど、シーンごとのショットだったり周りのロケーション、雰囲気がとにかく落ち着き気がつけば映画の世界にすっかりと見入ってる。
冒頭とラストの構図が一緒だけどそこに含まれる感情が全く別物、不思議な余韻のある作品だった。