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オッペンハイマーのひとでのレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
4.5
"原爆の父"と呼ばれたJ・ロバート・オッペンハイマーの半生。
日本の描写については憤りを感じましたが、オッペンハイマーが自らを"死神、世界の破壊者"と吐露するほど苦悩し葛藤する姿を、この時代に自身の映画で観せたことにノーラン監督の意志を感じました。
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時系列もバラバラで、登場人物も多くて関係性も複雑だし、何より時代背景が難しい。
オッペンハイマーが第二次世界大戦後に広がった反共思想による赤狩りで告発され、聴聞会にかけられているところから始まって、学生時代から戦後までの回想が交互に差し込まれている。
もう一つ差し込まれるのが、ロバート・ダウニー・Jr演じるストローズの公聴会。
この公聴会が何のためのものかがわからず、後で調べたら当時の政権の閣僚に正式決定されるための公聴会だったらしい。
赤狩りの後の事だけど、オッペンハイマーは議題になっているだけで登場しない。そのためか公聴会のシーンはモノクロになっているので、私にはより旧い話しと錯覚してしまって余計に混乱しました。
調べてる過程でもう一つ分かった事として。
トルーマン大統領を演じたのはゲイリー・オールドマンでした。
ワンシーンだけでしたが、流石の化けっぷりでした。
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