天才、好奇心で作り上げたものが人殺しの道具に使われる、奥さんの扱いが雑、自己中心的でサイコパスって…『風立ちぬ』の堀越二郎じゃん！
実写版『風立ちぬ』！？
長〜い言い訳を聞いているような３時間。
自分がもし世界を変え得る天才で、実験をする場所とお金を好きなだけもらえて、しかもそれが国から歓迎されるものだとしたら、欲望を抑えることができただろうか。
立場と時代によって正義も悪も行ったり来たり。
そう考えると、「誰を憎むべきか」より「どこから時代が狂ってしまったのか」という歴史的な観点に興味が湧いてしまった。
後半の見せ方、ちょっと複雑すぎるし、うまくないよね…正直つまんなかった。
いろんな思惑が絡み合ってるのはわかるけど、どこか責任の所在を有耶無耶にして作品自体が言い逃れしているような。
そう思うと大統領の「お前の存在なんて誰も考えない。憎まれるのは原爆を落とした者、私だ」のセリフが潔すぎて逆に好き。笑
