YAZ

オッペンハイマーのYAZのレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
4.9
クリストファー・ノーラン
の話題作観る

今まで観たそれほど多くはな
い伝記映画は生涯なぞってる
だけに思えるのが多かった。
で本作もどうしよか迷ったが
ノーランなので観とくかと。
私の偏見を覆す傑作でした

ノーランでは圧倒的にベスト

予習という事で米在住の評論家と女優の
動画だけ見ましたがそれが凄く役に立っ
たようで複雑な構成に戸惑くことなく
登場人物も総て詳細までとは行かなかっ
たけど関係と思惑はほぼ理解出来ました
ありがとうM&Fさん

オッペンハイマーの半生を描くという軸
が時間は飛ぶけど全くズレてないので
集中して観れた。
原爆作りに励む→落したかった場所と違
う広島への投下→罪悪感に苦しむ→ソ連
との関わり疑われる

こんな感じの半生が流れる様に。
終盤に向け増す彼の苦しみや苛立ちと
同調するようにテンポ増す迫力

結局は歴史に翻弄されたようだけど彼は
原爆を落としたかったのは確実でそれも
かなり強い憎悪を持って。しかし原爆出
来たけどその思いを果たせなくなり後は
どこで使おうかどうでも良くなったのか
もしれないな。この果たせなくなった件
は同胞への思い含めて痛恨だったのでは
ないかと思うけれど思いが果たせたとし
ても罪悪感が生れたのかな~。
もしもの話なので意味はないけどここは
彼の人生に影響大ではないかと

ここは意見が分かれそうですけど彼を貶
めようとするストローズの視点もそこそ
こ入ってる。彼の物語も語られますが
自分にはストローズもオッペンハイマー
の半生に関わった人の一人という認識で
あります。
もう一つの視点という工夫はしてますが

共演陣は豪華ですが妻を演じたエミリー
・ブラントは良かった。古い言葉だけど
鬼気迫るとはこのことかと

被爆国民として広島投下やそれに反応す
る米国民の振舞いにナーバスになるのは
分るけどそこだけに目が行くのは少し違
うな~と思ってます。
反戦映画ではないので

アインシュタイン役トム・コンティ
懐かしい名前だな~と。言われてみれば
面影残ってました
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