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オッペンハイマーのudon09のレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
3.5
戦争時の映像化はしなかったのでノーランの派手なエンタメは少なかった。
意外と法廷ものといったところだろうか。

バットマン以前のノーランの作風って感じもした、ザ大作というよりはもっと小さな出来事をちょっと背伸びして大きく見せてる、
そんな印象だった。
なので音の演出は意味での作品の中でもピカイチ
それに反してシナリオ面が機能してなく、音だけが一人歩きしてるようにもみえた。

オッペンハイマーにフォーカスしてるようで群像モノの雰囲気もあるし、法廷論争モノにも見えるし、核実験のエンタメの見せ場もあるし、何だか見せるところが1つに絞れてなくちょっとまとめが弱かった。
ノーラン作品は主人公視点以外の描写があまり面白くないことが多く、伏線張りからのまとめがいつも大したことがない!
今回も数シーンあって、観客蔑ろの悪手が健在。
むしろこれがノーラン節なのか
今回はカタルシスなところがテネット、ダンケルクより少なく、メメントを見た時を思い出した。
メメントも嫌いじゃないがイライラするシーンが多く、スッキリとしない。
今回もスッキリとしない、

やはりノーランがやるなら、人や伝記ものにフォーカスするよりエンタメ要素のあるところで勝負してほしい。
全然、ランティモスの映画の方がよかった。
今回はわりと残念。
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