ぺき

オッペンハイマーのぺきのレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
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原爆の父、オッペンハイマー

どんな視点から語られるのかと思えば、
メインが共産主義を炙り出すアカ狩りにあるのでテーマは原爆ではないです。
彼とアメリカ共産党員とのつながりを詰問されるわけなので、半生を振り返ることにはなるからマンハッタン計画から実行に至るまでの話もあるし、その後、机上で計算したのを大きく上回る被害があったので苦しんだというシーンも見られるけど

ナチスドイツに対する敵対心から
原爆の研究に没頭しているかと思いきや
そのドイツが降伏するなり、
まだ日本が残ってるとか、
日本がもうもたないと言われてるのに
研究開発にかけた時間2年、お金20億ドル、労働者4000人
なんとしても成功させる、と引くに引けない感じ
いや、もう趣旨変わってますやんと言いたくなる。

作った後は、どのように使うかは政府が決めることと無責任な発言。

ちょっと許しがたいかなと思う
アインシュタインも出てきて、
彼も後悔していたと言う話も聞くけれど
この話の中では倫理観マトモに映った。

トリニティ実験のシーン、アレ絶対被爆して亡くなった人いるんじゃ…と思いました、、

時を切り刻んで貼り合わせて3つの時間軸で進んでいくところはもうクリストファーノーラン印よね。
3時間を感じさせない没入感はさすがです。
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