このレビューはネタバレを含みます
超絶激アツ映画だった。
雪祈が一番好きではあるけど、雪祈も玉田も大がいたから変われたし、宝物のような経験ができたわけだから、大の存在はやっぱり大きい。主人公って感じ。
雪祈が辛そうにしてるときの物言いはかなり厳しかったけど、その後平さんに、「あいつは絶対乗り越えます」って言ってて、見捨てたわけではなく、ちゃんと信じて、待ってるんだな、というのが感じられて良かった。
インタビューで雪祈出てこないから死んだのかな、、とか思ってたし、いやこれ交通事故起きそうだな、、とか思ってた直後に事故起きてやっぱりか、、と思ったけど、さすがに死んではいなくてよかったし、ピアノもいつかはやれるかもしれない感じで良かった。
玉田が一人だけ全然ドラムできないところとか雪祈が挫折するところとか(14年もやってきてたからこそ乗り越えなきゃいけない壁は大きかったろう、、)、何かに一生懸命打ち込んできた経験が少しでもある人ならとてもわかるわかる、って感じで、自分のこと思い出して泣きそうやった。
ステージに立つ、何かを表現するというのは、日常の自分を超えていく行為(この作品で言う内蔵ひっくり返す)だし、それには覚悟がいるしある種の厳しさもあるけど、それを超える喜びがあるものだから続けられるのよね。。個人的には覚悟も厳しさも、ある境地に行ったら無くなって、とてつもない喜びだけが残ることもあるんじゃないかな、と感じてるけど。
大の目標は、世界一のジャズプレイヤーになる、だけど、きっと名実ともにそういうプレイヤーになったとしても、彼はきっとひたむきにいつまでも自分の音楽を高めていくんだろうな。雪祈が大に言う、「止まるなよ」が響いた。
何かに打ち込むというのはそういう終わりのない行為を続けていく、ということだし、演奏中にすらもどこまでもどこまでも高めていこうとしてるように感じて、そういう演奏だったりパフォーマンスに人は感動するんだな、とすごく感じた。
アニメーションが気合バチバチに入ってる。最後の雪祈のピアノに痺れた。上原ひろみさん良かった。