珍北斎

BLUE GIANTの珍北斎のレビュー・感想・評価

BLUE GIANT(2023年製作の映画)
4.2
原作未読で、ネットで見た本作は演奏シーンのCGがイマイチ、、ということ以外何の前情報なしに鑑賞。
ストーリー自体は正直平凡。ただ起承転結がしっかりしていて、最初から最後までダレずにみれた。むしろやや駆け足なくらいポンポンと話が進む。
で、演奏シーン。序盤のピアノの演奏シーンやドラムを初めて叩くシーンのシンバルなどで、あーこれか、、これは、、と少し、いや、かなり不安になった。
が。話が進むにつれ、「それでいい」になる。本作はとにかくすべての音がとても生々しく踊っている。だから映像は「それでいい」のだ。映像はあくまでもオマケで、もしヌルヌル動くようなハイクオリティな映像がのっていたら情報過多だし、そもそもこの作品は映像をみせたい作品ではないのだろう。
鑑賞後は実際のライブに行ったあとのような気持ちのいい疲れを感じた。
エンドロールで演奏していた「中の人」を見て、そりゃあこれだけ素晴しい音なはずだわ!!と納得しつつ、鑑賞後のドキドキをしばらく楽しんだ。
珍北斎

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