珍北斎

スパークス・ブラザーズの珍北斎のレビュー・感想・評価

スパークス・ブラザーズ(2021年製作の映画)
4.5
スパークスはキモノしか聴いておらず、バンドに対する知識もほぼない状況での鑑賞。
ドキュメンタリー映画であるが、本人や関係者のインタビューで淡々と進んでいき、ライブ映像はほとんどが過去のテレビ出演のものの1部が入るくらいで、上映時間は2時間越えと長い。
が。
兄弟の出生からその当時の音楽業界の流れとバンドの歩みを結びつけ、そこに本人やマネージャー、バンドメンバーやファン(著名人)のインタビューが丁寧に挿入されていき、特にだれることもなく一気に最後まで見れた。
インタビューもテンポよく、ただ人が話しているだけなのにそれが絵になるのは、それぞれが著名人であることと、エドガーライトの腕でもあるのだろう。
エンディング曲も◎。エンドロールでの写真でホロリと泣きそうになりつつ、最後はニヤリ。

ドキュメンタリー映画はわりと苦手だがこれは見てよかった。誰にでもすすめられるかというとそうでもないが、音楽はもちろん、芸術・創作活動が好きな人は面白く見れると思う。

22年のサマソニでのライブ、もっとちゃんと見たかったなー(マネスキンを選んだことは後悔していないけど)。
彼らの音楽をこれから掘り下げていける(1日1作品ずつ聴くことにしようかな、なんて)ことと、今後はリアルタイムに彼らが生み出す音を聴けることが、本当にうれしくてたまらない。
珍北斎

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