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BLUE GIANTのtonyのレビュー・感想・評価

BLUE GIANT(2023年製作の映画)
4.1
音の良い館で観た。ただでさえ演奏がすごいのにアニメまでついていて、わかりやすくてよく泣ける。演奏中の映像もそれによってしらけないクオリティで映画として成り立っていた。天気の子はアニメがあくまで主題なので強い音楽は無理やり演出しているような感じを受けたけど、これはストーリーの演奏として音楽が入っているので、音楽が強いことに違和感がなくなり、逆に音楽が主題でストーリーを補助にすることに成功していた。(でも漫画も面白いらしい。)
ドラゴンボールは戦闘シーンがクライマックスにあったけど、勝つことは今の時代そんなに大事ではなくて、だから映画のスラムダンクは試合をクライマックスとせずに、最初から最後までを貫く補助線といて使っていて、今回はというと、演奏が認められて成り上がっていくことを描いているが、演奏によって人々を魅了することを目的とする主人公。ピアノの子の結果によって喜びを得る競技者の価値観を否定するストーリーだった。でもW杯もWBCも勝ったことであれだけ盛り上がったのは間違い無くて、現実は勝敗は評価しやすく、昨今わかりやすさにみな飢えている。
私の住んでるところにはジャズバーなんてないけど、映画館ができて、一週間これとスラムダンクだけをやっていた。熱すぎではと思うとんでもない構成である。
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