犬派の猫

BLUE GIANTの犬派の猫のレビュー・感想・評価

BLUE GIANT(2023年製作の映画)
4.5
こんなに心が震えたのは、ワクワクしたのはいつぶりだろう

現代の人たちは音楽を言葉に頼りすぎている。
音楽は国境を越えるなんてよく言うけど、言葉すらいらない、音だけで沢山の人を楽しませ、感動させることが出来ることを久しぶりに思い出した。
JASSの演奏はそれぞれがそれぞれの激情を帯びていて、グッと心が熱くなって涙が止まらなかった。
映画を通して人生を覗いたからかもしれない。
でもきっとそれを知らなくても私は泣いていたと思う。
だって、演奏にそれぞれの人生が表れていたから。

声優ではなく、俳優の慣れない感じが素晴らしい演奏をする彼らが18歳であることを証明しているように感じた。

もちろん映画の主役は大だが、大だけじゃなく、雪祈も玉田もお客さんまで全ての人が主役であるような、誰のことも置いていかない素敵な映画だと思った。
犬派の猫

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