犬派の猫

やがて海へと届くの犬派の猫のレビュー・感想・評価

やがて海へと届く(2022年製作の映画)
3.3
私たちの心はやがて海(にいるあなた)へと届く

残された人たちの時間はいつだって止まることなく進む
時間に取り残されるか、進んでいくか
取り残される人の方が想いが強いということでも、進んでいく人が悪いと言うわけでもない

すみれの一挙一動に心を奪われた
彼女は本当にチューニングを合わせるのが上手い
そんな彼女が素でいられるのが真奈の前だったことに真奈は気づいていただろうか
すみれも真奈が自分のことをどれどけ大切に思っているか気づいていただろうか
お互いにすれ違ってしまったから遠野とすみれが暮らすことになったんだろうと思うと苦しくなった
そしてすれ違ったままいなくなってしまった

いつかやもしもと隣り合わせなことをいつだって考えなければいけないのに考えないようにしてしまう
それだけは忘れないようにしようと思った

ただ、こちら側(受け取り手)に委ねすぎて少し薄くなりすぎてる部分が気になった
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