犬派の猫

青春18×2 君へと続く道の犬派の猫のネタバレレビュー・内容・結末

青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

舞台挨拶ライビュネタバレ含みます

フィルムのような画面の淡い色味が2人の淡い気持ちを映し出しているようだった

舞台挨拶にて青春の色についての質問の際、日本は青で台湾はオレンジのイメージがあり、監督もその色味に注目してほしいなんて言っていたが、確かに台湾のシーンはオレンジの照明を多用したり画面の色味も淡い温かみのあるオレンジだったように感じる。
日本のシーンは季節もあってか白の中に淡く薄いシアンのような色が混じっていたように感じた。青のような色味の画面の時は悲しさを表す映画が多い。たしかにこの映画でも日本に来た時のジミーには悲しさや寂しさなんてものもあったと思う。
ただ、幸次や由希子など出会う人みんなの温かさで、間違いなく悲しい色という青では無かった。

バイクを2人乗りしているシーンがやはり印象的だ。
単純に正面から、真横からの絵だけでなく、ジミーの肩に優しく添えられたアミの手のアップが何故かとてもグッときてしまった。

アミは私の想像よりとても嘘を吐くのが下手で正直者だった。
アミは自分で隠し事が上手いと思ってそうなくらい堂々としていて(ジミーが鈍感で気づかないから尚更)、でも見てるこっちにはバレバレで、それが愛おしいと思ったし、そういう芝居をする清原果耶ちゃんがとても良かった。

18歳の役をするシュー・グァンハンは本当に18歳の等身大の男の子にしか見えないし、黒木華の何者にでもなれる演技力には脱帽でした。
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