今だから出せる音ってあるよね。今だから集まることができて今だから同じ熱量で弾けるって事を証明できた舞台だったんだと思う。
ジャズとサックスに恋焦がれて1人で真摯に音楽に向き合ってきた大。
幼い頃からのピアノの鍛錬と積み重ねによる絶対的自信とプライドを持つ雪祈。
環境変化でサッカーへの情熱を誰とも共有できず持て余し大から刺激を受ける俊二。
誰の立場でこの作品に没入しても何らかの琴線に触れる瞬間があると思う。何かに取り憑かれたように熱中したことがある人は、この先も生きていける。
人生はこの先もどんどん続いていることがインタビューを観ていてわかる。全て、後悔も楽しさも足掻いたことも役に立たないように見えていたことも、後から見れば鮮やかだったと気づくことでしょう。
だからこそあのライブは特別だったのだと、思わずにはいられない。映画の観客の気持ちを常連おじいが全部言ってくれてて大満足…