知り合いが担当するコミック作品が映画になったと聞いたのはだいぶ前のことだったが、読む機会も観る機会もなかった作品。
コミックの方がおそらくより重厚にそれぞれの人物描写がされているんだろうなあと思いつつ、初見でみても引き込まれる内容。驚くような展開はないが、若者が思いを形にして何者かになっていくのは、かつて自分も思っていたこととも重なるとともに、何者にもなれていない現実との間で少し前ならきっとムズムズしたであろう展開も純粋に応援している自分に気づく。これが歳をとるってことなんだろう。
限られたあの時間の中で3人をきっちり描写するとともに、とにかくJAZZというものがどういうものなのかをこれだけたくさんの人に伝えた功績は、もしかしたらどんなJAZZアーティストよりも大きいかもしれない。
来週末はジャズバーに行こうかと思うくらいなのだから。