しょうた

ラーゲリより愛を込めてのしょうたのレビュー・感想・評価

ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)
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男たちの群像劇、日本の男優の層の厚さを思い、見ごたえがあった。
ヒロインの北川景子、ふと吉永小百合の面影を思う。現代の美人女優の代表格か。
とてもよくできた力作だが、終盤はやや良い話で終わっているきらいもある。
「君たちはどう生きるか」にも通じる人生論的な作品とも言えそうだ。

ぼくのシベリア帰りの伯父は戦後、自死している。何があったのかはわからない。だが、心のバランスを崩す重い体験があったのではないか。
香月泰男のシベリアシリーズなど、シベリア帰りの画家の作品はその空気を想像させる。
この映画のシーンのいくつかは、そうした絵画に描かれた色彩を持っていたようにも思う。
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