パピヨン

ラーゲリより愛を込めてのパピヨンのレビュー・感想・評価

ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)
4.2
ロシア·ドイツ·ベラルーシ合作の「ペルシャン·レッスン 戦場の教室」は ドイツナチスの強制収容所での奇跡を エンタテインメントとしても一級品に仕上げていて 愚かな人間の暗部がしっかりと伝わりました。我が日本国の映画では近年なかなか味わえないジャンルと諦めていたのですが 出ましたねーやっと。
瀬々敬久監督作品は「ヘヴンズストーリー」「アントキノイノチ」「64-ロクヨン-前編/後編」辺りが好きです。でも興行的に成功した作品は「8年越しの花嫁 奇跡の実話」や「 糸 」になるんですよねー。
1986年に角川書店と読売新聞による「昭和の遺書」の募集に 山本モジミが夫の山本幡男の遺書を投稿したことに端を発します。これに目を止めた辺見じゅんはノンフィクション「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」を書き上げます。後にテレビドラマ化され~漫画化され~映画化と拡がり続けています。
終戦間際 捕虜となり極寒の地に連行された日本人は 戦後十年以上に渡り強制労働に従事させられたなんて!厳しいソ連の監視をかいくぐり 遺族に届けられた遺書は仲間たちの手によるビックリの方法で実現したのです。
ご不満のある方もいるでしょうが いかがでしょうこのクオリティでしたら 歴史の伝承に立派に貢献できますよね。
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