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ラーゲリより愛を込めてのoliveのレビュー・感想・評価

ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)
4.7
飛行機で他に邦画がなかったので観た、危うく見逃すところだった、観てよかった。
今や戦争を経験した人、語れる人は少ない、だからこそ今見て置かなければいけない作品だった。
会いたい人はもう待ってくれてないのに生きていかねばならぬ人、会いたい人が待っているのに命尽きる人、一人ひとりに想像もできない思いがあることが描かれている。
山本の生き方は道義を貫くゆえ人望を得、尊敬される。どれほど辛い境遇でも希望を失わず誰に対しても敬意をはらう。その人望があったからこそ遺書が家族に届けられた。その遺書で子ども達にも人として最も大切なのは道義だと遺す。
私の夫の叔父はシベリア抑留経験者だ、母の友人は夫が戦死したと信じその弟と結婚したあと夫が抑留から帰国したのだという、こんな悲劇が数限りなく起きるのが戦争なのだ。
ジャニタレさんは苦手だけど、いい映画だった。松坂桃李は左利きなのに右で字を書いたり、自然に見せているけど大変だったろうなと変な所に感心した。
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