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燃えあがる女性記者たちのdendohのネタバレレビュー・内容・結末

燃えあがる女性記者たち(2021年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

民主主義が機能する上でジャーナリズムは重要。一方で民主主義が機能していない状況ではジャーナリストは常に死のリスクを抱えながら活動しなければいけない。しかも彼女らのようなカーストとジェンダーの2面の差別属性を持つのであれば尚更だ。

本作はインドの現状を知る上でも有用な作品だ。RRRの批評で、インドのナショナリズム高揚を懸念するものが多々あったが、それを実感させられる映画でもあった。

実を言うと本日二本目で、途中少しウトウトしてしまった。しかしパンフレットには映画の内容が全て乗っている上、背景情報まで緻密に補完されていたのでとても助かった。海外ドキュメンタリーを観るならやはりパンフレットはマストバイだなぁ。

しかし本作を観ていると、日本で未だに男女平等が果たされていないのは、多くの組織がホモソーシャルの論理で動いているからなのだろうなと思わされる。カバル・ラハリヤは女性が立ち上げた女性記者の組織で、こういう組織は男性価値観が一切反映されてないので、組織が普通にスムーズに回る。女性管理職が女性管理職としてやっていけないのはホモソが糞だから。そういうことなんだね。
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