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トランザム7000VS激突パトカー軍団のtakのレビュー・感想・評価

2.8
バート・レイノルズ主演のヒット作「トランザム7000」の続編。70年代後半から80年代前半に自動車映画のヒット作を連発したハル・ニーダム監督による、長距離追いかけっこムービー。

トラックドライバーの名コンビだったスモーキーとバンディットに、再びテキサスの大富豪イーノス親子から荷を運ぶ依頼がくる。酒びたりになっていたバンディットを復活させるべく、スモーキーは前作のヒロイン、キャリーを呼び寄せる。かくして3人は依頼のあった積荷を確認すると、これがとんでもない"大もの"だった。彼らを追いかけるのが、バンディット逮捕に執念を燃やす保安官と、キャリーのフィアンセである息子。

積荷を運ぶトレーラーと追っ手を撹乱するためのスポーツカーのコンピ。ファイアーバードトランザムの勇姿が自動車好きにはたまんないんだろう。

映画全体を覆うのほほーんとした空気と、追いかけっこの緊張感のなさ。ウン十年ぶりにBSで再鑑賞したが、やっぱり途中からだんだんダレてくる。いつ積荷に餌をあげてるの?荷台にお医者さん載せて疾走って、大丈夫なの?そんなヤボなツッコミはしないけど、追い込まれている感じが全く伝わらないから、ただの移動にしか見えない。

初めて観たのは中学生の頃で、名作「ブルースブラザース」と二本立て。どちらもクライマックスで多くの車がクラッシュする映画ではあるけれど、破壊される車の数で観客を圧倒する映画にしか見えなかった。見たいのは遊園地を破壊する大げさなギャグじゃなくて、華麗なカースタントだと思うのだ。

救急車から放り出されたストレッチャーが道路を疾走するのを見て「ニッポンの新型車か?」とのひと言に、当時のニッポンのイメージがチラリ。身体を鍛えなおしたバンディットが「シュワルツェネッガーに間違われる」。日本語吹替の台詞をわかりやすくするためにわざとそうしたのか?。それとも製作当時からボディビルダーとして有名だったんだろか?

鑑賞記録は初回を記す。
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