MasaichiYaguchi

MIRRORLIAR FILMS Season2のMasaichiYaguchiのレビュー・感想・評価

MIRRORLIAR FILMS Season2(2022年製作の映画)
3.4
俳優・映画監督・漫画家・音楽家ら総勢36人の監督が「変化」をテーマに短編をオムニバス形式で4シーズンに分けて公開する「MIRRORLIAR FILMS」第2弾は、年齢や国籍を越えた交流を描いた阿部進之介監督によるロードムービー「point」、愛する者を失った男を映し出す紀里谷和明監督による「The Little Star」、無縁社会のもたらす孤独に向き合った志尊淳監督作品「愛を、撒き散らせ」、貧困や孤立など現代社会に潜む闇を浮き彫りにする柴咲コウ監督作品「巫.KANNAGI」、ヨーロッパ企画の永野宗典と藤谷理子を主演に迎えた柴田有麿監督によるコメディ「適度なふたり」、閉店した思い出の店を舞台にした三島有紀子監督の私小説的な「インペリアル大阪堂島出入橋」、選定クリエイター枠として、ニューヨーク在住のAzumi Hasegawa監督によるファンタジー「Denture Adventure」、家族総動員で撮った駒谷揚監督によるゾンビエンターテインメント「King & Queen」、ひとり息子と母親との絆を描いた山田佳奈監督によるロードムービー「煌々 go on a picnic」といラインナップになっている。
前作のSeason1もそうだったが、夫々の短編映画には監督の“作家性”がよく表れていて、ファンタジーやSF、ヒューマンドラマ、社会派だったりしてバラエティーに富み、恰も万華鏡のように変化して飽きさせない。