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デューン 砂の惑星PART2のミラーズのレビュー・感想・評価

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)
5.0
「前作と同じ演出とビジュアルとデザインで描かれる貴種流離譚の第二章!IMAXがオススメかな」

先行上映にて鑑賞したが、前作のPart1同じ監督や撮影にもちろん主演俳優も同じなので、作品作りやテイストは殆どかわらないので、違和感なく見れる。

変化があるとすると、主人公ポールと母親が前作ではあまり出番が少なかった砂漠の民フレメンとの信頼を得て救世主として行動するまでの部分がじっくりと描かれる。
その部分はまるで密着ドキュメントのように感じるが、この辺は動きが少ないので、人によっては退屈するかも(いわるゆる物語や行動に説得力を持たせるタメの部分でドラマとしては重要なのだが)

ポールがフレメンの民でもビビるほど巨大な砂虫(サンドワーム)を操る場面は、映像と音響効果もあり凄まじい迫力で正にスペクタルで、ここらへんからクルマでいえばギヤが入り映画も加速して行く。

ポールとは対象的な形で登場する強敵でもあるフェイドとの対決もあり、フレメンとの決起ありと後半は、ために溜めた見せ場が連続してあり怒涛と興奮に浸れ没入できる
もちろん意外な人間関係の変化もあり物語も単純な復讐譚ではない深さが見える。
未だに原作を読んではいないが、今回の映画を見ると原作の影響力は、後のSF映画や漫画作品に多大だと改めて思う。

役者陣も新規参加組も含め存在感バリバリで作品の質に貢献してる。

現在日本に2カ所しかない正方形に近いフルサイズIMAXスクリーンで観るのが、もっとも効果的な秀作ではあるが、ノーマルスクリーンや通常の音響だと、どの程度没入感が下がるのか?は未知数ではあるが、配信後にスマホやタブレット端末での鑑賞は寂しいと思う。(正直ストーリーは複雑でもなく古典なので驚くサプライズは少ない)

先行上映で、池袋の現在日本に2カ所しかない正方形に近いフルサイズIMAXスクリーンで観たのだか、前日から上映中のマナー違反行為がSNSで問題になっており、心配して鑑賞したが自分の回でもやはりスマホ使用のトラブルで罵声が飛び、余韻が削がれたのはガッカリだった。
作品自体は大満足でしたが、先行上映でさえもマナーの悪い馬鹿な客(フェイドに始末してほしいw)がいるのは残念(けど怒鳴るのはやめたほうがイイ)