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デューン 砂の惑星PART2のMrOwlのレビュー・感想・評価

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)
4.5
前作のDUNE/デューン 砂の惑星が2021年公開なので、あまり間が空くことなく、続編が公開されました。物語も前作の続きから始まるので、是非前作を復習してから観賞することをお勧めします。その方が没入感が深まります。166分と、これまた長尺の映画ですが、壮大な物語に没入すると時間の長さは感じませんでした。良いSF映画観た、という観賞後の余韻、充実感がとてつもなかったです。
ティモシー・シャラメ演じるポール・アトレイデスが徐々砂漠の民フレメンの信頼を得ていく様子や特に預言者として入れ込んでいくハビエル・バルデム演じるスティルガー、人として惹かれるゼンデンヤ演じるチャニ、預言者の母として影響力を強めていくレディ・ジェシカ(レベッカ・ファーガソン)。皇帝役のクリストファー・ウォーケン、ハルコネンを演じるオースティン・バトラーは風貌と役柄がピッタリですね。個人的にはジョシュ・ブローリン(ガーニイ/アトレイデス側)とデイヴ・バウティスタ(ラッバーン/ハルコネン側)の絡みがまた観れて良かったです。ポールのライバルとして出てきた、サイコ野郎のフェイド=ラウサ・ハルコンネンも存在感が強烈で良かったです。演じているオースティン・バトラーさんは、「エルビス」でエルビス役を演じた俳優さんでした。なるほど若手の実力者ですね。それぞれのキャラクターの存在感が感じられて良かったです。そして本作の魅力はSF映画の魅力でもある、ギア、機械、マシン、武器などのデザインと砂虫のデカさですね。有機物や、生物を模したような飛行艇、香料の採掘マシン、戦闘時のシールド、空中をふわっと移動できる装備、脇差しより少し長めのソードなどSF好きの心をくすぐるデザインは単純に見ていて楽しく、砂虫のデカさは砂の星の力を感じました。俯瞰でのカットも多く、物語の規模の大きさを感じられる工夫がされているのも良いですね。見事な仕上がりの映画でした。是非、映画館のスクリーンで。
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