トムトム

デューン 砂の惑星PART2のトムトムのレビュー・感想・評価

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)
4.0
本当に毎回毎回思いますが、ドゥニ・ビルヌーヴってドMなんじゃないでしょうか。

普通「あなたの人生の物語」の映画化とか「ブレードランナー」の続編とか「デューン」の再映画化なんて受けませんよ。

SF界の金字塔として君臨し、「スターウォーズ」や「風の谷のナウシカ」のインスパイア元としても有名な「デューン」をこれだけ見事に映画化してくれたら文句はありませんよ。

割と言われている事ですが超未来を舞台にしたSFながらコンピューターとロボットを出さないところがユニークであり古びない原因かもしれません。

魔術と封建主義的世界が広がる超未来という世界設定も好みです。

正直あまりにも色々なところに設定が引用されたりオマージュされたりしてきたので全体的に陳腐化しているとは思います。

しかしそれを圧倒的なビジュアル力とハンス・ジマー力とティモシー・シャラメの顔面力で強行突破していますね。

シャラメの主人公力が凄いです。
逆光でのシルエットがまずカッコいいのに寄って行って顔面映ってもカッコいいんだからやってられませんよ。

役者陣、特に女優陣の当代最強感がたまりません。
ゼンデイヤ、フローレンス・ピューにアニャ・テイラー・ジョイの若手最強決定戦をもっと観たかったですね。

そしてみんな大好き、ハルコンネン一族のポンコツさがキュートでしたね。

何かマツコデラックスみたいな服であっさり殺されるハルコンネン男爵はじめ、ポンコツ可愛いラッバーン卿を演じたデイブ・バウティスタの円熟み溢れるポンコツ演技も最高でした。

ものすごい強敵感溢れて出てきたオースティン・バトラーもポンコツ可愛かったです。

レベッカ・ファーガソンにデイブ・バウティスタにオースティン・バトラーを産ませてしまうハルコンネン男爵の遺伝子にはギレン・ザビもビックリです。

だいぶ昔に原作を読んだので記憶が曖昧ですが結構ストーリーが変わっている様な気がします。

妹って生まれてたような。

アメリカ人はいつまでたっても核爆弾をただのすごく強い爆弾くらいにしか思ってないんだよな〜。
とか
結局中東の石油をめぐる白人酋長物やんけ。
とかは思います。

とにかくポール編の最後まではやるでしょうから続編に期待です。
シャラメとアニャ・テイラー・ジョイという最強タッグなんて勝利が約束されている様なものですからね。
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